流動解析によるヘジテーションの予測
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お客様からのご相談内容
こちらは、カメラモジュールメーカー様からのご依頼の成形品で、新規お見積りの段階で、リスク分析として流動解析のご依頼がありました。
当社からの提案内容
流動解析のシミュレーション結果からリスク分析を行い改善提案をいたしました。
中央内側の窓枠部が薄肉の為、ヘジテーションが発生しやすく増肉の形状を提案しました。
ヘジテーションとは、キャビティを充填する溶融樹脂は流動断面積の大きい厚肉部に流れていくため、流動断面積の小さい薄肉部の充填が遅れてしまうことです。流動が遅れることにより製品の充填不良や、適切な成形条件とならない等の問題が発生することがあります。
初回は、お客様の事情により増肉の提案は反映できませんでしたが、実際の成形品サンプルは解析結果の通り薄肉部にてヘジテーションが発生し最終充填部も一致しました。最終量産品ではヘジテーションの問題を改善した形状で安定量産が実現できました。
ポイント・まとめ
金型起工前に流動解析によってヘジテーションの他にも、充填可否・ピーク圧・エアスポット・ウエルドライン・ヒケ・反り(変形)等の傾向をシミュレーションすることができます。
お客様よりご依頼いただいた解析につきましては、結果をご連絡し、金型への対策を反映するようにしております。
お客様から更にその先のお客様へ提出する資料としてもご活用いただいている例もあります。
本事例のように、金型起工前段階の流動解析も当社は承っています。お困りのお客様はお気軽にご相談ください。