ベーキング
「アフターベーキング」とも言う。熱硬化性樹脂を成形後、一定温度のもとに一定時間加熱する操作の事。アニーリング(熱処理)が残留応力の除去を主目的としているのに対して、ベーキングは加熱によって樹脂の硬化(キュア)状態を更にすすめて、寸法安定性を向上することを主目的としている。フェノール樹脂による電気機器(重電流遮断器など)のように比較的高温度に長期間さらされる製品などに応用されている。アフタベーキングの一般的な処理方法(条件)としては、120~150℃で数時間もしくは数十時間(多くの場合48時間以内)加熱をする。加熱時間は製品の形状や肉厚に応じて加減をするが、加熱中の製品の変形を防ぐために治具を使用する場合もある。