ご提案できること

射出成形品は金型の精度・性能に左右され、例えば多数個取り金型で0.01㎜の公差レンジの成形品を作ろうと思えば、0.001㎜以下の部品精度をもつ超精密金型が欠かせません。

研削盤1台から始まった当社は、超精密分割金型の加工技術に絶対の自信を持ち、軽薄短小の成形品に必要不可欠なミクロンオーダーの加工技術・精度へのこだわりがあります。
現在は、日本・中国・フィリピンに金型加工専用機を多数取り揃え、技術者育成にも取り組んでいます。金型の設計・製作はもちろん、メンテナンスまで内製化することで、軽薄短小のプラスチック成形品をワンストップで提供しています。

車載・通信・産機・医療機器等の業界は、国内外の競争にさらされる中で製品スペック向上の観点から、半導体と同様“微細化・軽量化”が進められています。 当社にもユーザーの皆様より、微細化・軽量化のご相談を数多くいただいており、最軽量0.00001グラム台の極小品の成形実績があります。
また、スペースを確保するための薄肉化もトレンドの一つで、手のひらサイズの成形品に対して公差レンジ0.01㎜の薄肉形状指定がある製品の実績もあります。

技術革新と共に、より軽薄化・短小化していく市場ニーズに対し、当社は金型設計・製作から成形さらに組立まで社内で行うワンストップ体制にてお応えしていきます。

精密なプラスチック成形品を得意とする当社ではフレキシブルな量産体制を構築しています。国内では近年、多品種少量ニーズが多くなっていますが、設備力を駆使しロットに合わせた柔軟な生産体制を整えています。
さらに、ミクロンレベルの成形品の安定生産に向け、設計技術部門・金型製造部門・成形技術部門が密に連携した体制も常に整えています。

量産マーケットは人口動態に大きく影響を受け、市場はいま中国・東南アジアが中心となっております。山一精工では、グローバル調達のニーズにお応えすべく、日本・中国・東南アジアに生産拠点を構えています。
各拠点では日本で技術伝承を受けたエンジニアが、日本と同等もしくはより優れたレベルで超精密金型技術と成形技術力を有しています。「どこでつくっても　Ｍａｄｅ　ｉｎ　Ｙａｍａｉｃｈｉ」を合言葉に変化と永続への挑戦は続きます。

山一精工は金型加工技術・成形技術を合わせ持つメーカーとして、品質保証についても高い評価をいただいています。
これは超精密高性能金型技術と性能を引き出す成形技術を合わせ持ち、成形品不良を限りなく抑えている当社だからこそ築ける体制です。製品の特性に応じて、最適な検査を行い、お客様に安心して使っていただける製品供給をお約束いたします。

国内外問わず、量産マーケットは熾烈な技術開発の競争にさらされています。多くのメーカーの皆様が新たな技術・製品のスペック向上を検討し、日夜、開発に取り組まれています。
当社としては、超精密金型技術・成形技術の醸成はもちろん、時代のニーズに適した素材に関する知見も蓄積しています。
新素材開発についての情報は、樹脂素材メーカーから開発素材の評価・試験のパートナーとして選ばれており、複数の候補素材の中から、素材の特性・コスト・成形性を踏まえて最適なメーカー・グレードをご提案することができます。

市場にある素材はもちろん、新素材情報まで抑えて提案することが、私たち成形メーカーの使命と考えています。素材選定から相談ができるプラスチック成形品の開発パートナーとして当社をご活用ください。

プラスチック成形品は、複数部品を組み合わせることでモジュールとしてお納めする場合があります。山一精工では金型・成形技術だけでなく、組立アッセンブリまでノウハウを有し、全自動・半自動ラインを完備することでワンストップでの技術提供をしており、プラスチック成形品同士や成形品とゴム部品、成形品と金属等、さまざまなパターンの組立アッセンブリに対応が可能です。